📖 この記事でわかること
「コメ決して高くない」こんな発言が話題になっているの知ってますか?
最近のお米の値段、高すぎると思いませんか?
実はこれ、JA全中の会長さんが言った言葉なんです。
みなさんが「高い!」と感じているお米について、まさかの「高くない」発言が大炎上。
💡 この記事を読むと、なぜ価格が2倍になったのに農家さんは儲かっていないのか、その驚きの真相がわかります。
📍 「コメ決して高くない」発言とは?JA全中会長の主張を検証
2025年5月13日、全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長が記者会見で驚きの発言をしました。
「コメの価格は決して高いとは思っていない」というのです。
でも、ちょっと待ってください。農水省の調査によると、お米の価格は実際どうなっているのでしょうか?
💰 米価格の推移(農水省調査)
- 2024年5月:5kg 約2,100円
- 2025年5月:5kg 約4,200円(2倍に高騰!)
わずか1年で価格が2倍になっているのに「高くない」という主張。
SNSでは「喧嘩売ってるの?」「庶民感覚がわからないのか」と批判が殺到しています。
山野会長の主張はこうです。
「長年にわたり、生産コストをまかなえないような極めて低い水準だった」
「肥料費や人件費の上昇を考えれば妥当」。
💡 でも、一般的な物価上昇率は年間2-3%程度。
1年で100%上昇は明らかに異常と言えるでしょう。
では、なぜこんなに価格が上がったのでしょうか?次に詳しく見ていきましょう。
🤔 なぜ米価格は1年で2倍になったのか?農家が儲からない3つの理由
「価格が2倍なら農家さんも儲かってるはず」と思いますよね?
実はそうではないんです。
SNSでも「農家の手取りが増えてない」という声が多数。
なぜこんなことが起きているのか?
📊 3つの理由を解説
理由1:概算金システムの存在
- 農家は最初に「概算金」という仮渡金を受け取ります
- 実際の売値との差額は後から調整される
- つまり、値上がり分の利益はすぐには農家に届かないのです
理由2:中間マージンの拡大
価格の内訳(60kg換算)
農家からJAへの売値:約26,000円
消費者への小売価格:約50,400円
理由3:集荷競争の激化
- 新規参入業者との競争でJAのシェアは5割程度に低下
- 競争が激しくなっても、なぜか消費者価格は下がらない
- 価格操作の疑いが持たれています
専門家によると「農協が農家から購入した価格の3倍で消費者に届いている」とのこと。
この構造では、農家も消費者も苦しむばかりです。
では、政府はどう対応しているのでしょうか?次に見ていきましょう。
🔍 政府備蓄米放出の真実!なぜ価格は下がらないのか
政府は価格高騰対策として備蓄米の放出を決定しました。
21万トンという大量のお米が市場に出るはずでした。
でも、価格は下がるどころか18週連続で上昇。なぜでしょうか?
⚠️ 衝撃の事実:備蓄米の9割以上をJAが落札
- 放出された備蓄米21万トンのうち90%以上をJAグループが落札
- 落札価格:60kg 約21,000円(かなり高値)
- 売り先:消費者に近い卸売業者ではなく、JAに優先販売
元農水省の山下一仁氏はこう指摘します。
「価格低下を嫌がるJAが、放出される備蓄米と同量のコメを売り控えると、
市場での供給量は増えず米価は下がらない」。
💭 さらに問題なのは「買い戻し条件付き」での放出という点。
1年以内に政府が同じ量を買い戻すという条件なんです。
つまり、一時的に市場に出ても、結局は市場から引き揚げられるため、
根本的な解決にはならないのです。
こうした状況に、ついに「JA解体論」まで出てきました。詳しく見ていきましょう。
💥 「JA解体論」が急浮上!海外より高い日本米の異常事態
最近、驚きの事実が明らかになりました。
日本のお米、輸出価格の方が国内価格より安いんです!
📊 価格比較表(5kg)
種類 | 価格 |
---|---|
国内産米 | 約4,200円 |
カリフォルニア産米 | 約2,680円 |
日本産米(輸出用) | 約2,000円 |
なぜこんなことが?
専門家は「関税がかかる海外産より高いのは、流通の問題」と指摘します。
SNSでは「JA解体すべき」という声が急増。
ある千葉県の農家は「金貸し企業になり果てて、農業協同組合が名ばかり」と批判しています。
📊 農家1,763人へのアンケート結果
- 「農協は解体すべき」:前年の2.5倍に増加
- 「JAは農家のためになっていない」:約7割
- 「中間搾取がひどい」:約8割
元農水省官僚も「JA農協の弱体化は避けられない」と分析。
今後、農業改革は避けて通れない道となりそうです。
それでは、最後に今回の問題をまとめてみましょう。
📋 まとめ
今回の「コメ決して高くない」発言は、
日本の農業流通システムの問題を浮き彫りにしました。
🔑 重要ポイントまとめ
- 米価格は1年で2倍に高騰(5kg 2,100円→4,200円)
- 農家の手取りは増えていない(中間マージンで消える)
- 政府備蓄米の9割以上をJAが落札(価格は下がらず)
- 輸出価格の方が国内価格より安いという矛盾
- JA解体論が急浮上(農家からも批判の声)
あなたは今回のJA全中会長の発言について、どう思いますか?
日本の農業改革について、ぜひ考えてみてください。
❓ よくある質問
Q: なぜJA全中会長は「コメは高くない」と言えるのですか?
A: 山野会長は「長年にわたり生産コストを下回る価格だった」と主張しています。肥料費や人件費の上昇を考慮すると妥当という立場ですが、消費者からは1年で2倍の価格上昇は異常だと批判されています。
Q: コメ価格が2倍になったその後、農家の収入は増えましたか?
A: いいえ、農家の手取りはほとんど増えていません。概算金システムにより値上がり分はすぐには農家に届かず、また中間マージンが拡大しているため、価格上昇の恩恵は主にJAや卸売業者に行っています。
Q: 雨の場合の米価格への影響はどうなりますか?
A: 雨による収穫量の変動は米価格に影響します。特に収穫期の長雨は品質低下を招き、良質米の価格がさらに上昇する可能性があります。2024年の異常気象も価格高騰の一因とされています。
Q: 初心者でも簡単に始められる米価格対策の方法はありますか?
A: はい、いくつかの対策があります。①産直市場での直接購入、②年間契約での定期購入、③無酸素包装米の購入で保存期間を延ばす、④比較的安価な外国産米の利用などです。家計への影響を抑える工夫が重要です。
Q: JA解体に特に強い批判が集まっている理由は何ですか?
A: 備蓄米放出の9割以上をJAが落札し、価格が下がらない構造への批判が最も強いです。また、農家への還元率の低さ、輸出価格が国内価格より安い矛盾、「農協は解体すべき」というアンケート結果が前年の2.5倍になったことなどが理由です。
Q: 現在の米価格高騰はいつまで続きますか?
A: 専門家の分析では、2025年いっぱいは高値が続く可能性が高いとされています。今季の作付面積もそれほど増えておらず、気象リスクも依然高いため、価格が落ち着くのは早くても2026年以降と見られています。
Q: 以前と比べて米の流通システムは何が変わりましたか?
A: 最大の変化は、新規参入業者の増加によりJAのシェアが5割程度まで低下したことです。しかし、競争が激化しても消費者価格は下がらず、むしろ中間マージンが拡大している点が問題視されています。
📚 参考情報
- 時事通信: コメ価格「決して高くない」 政府備蓄米の効果と評価―JA全中会長 ()
- 毎日新聞: JA全中会長、コメ価格「高くない」 生産コストの上昇理由に ()
- キヤノングローバル戦略研究所: 備蓄米放出でも価格下がらない?米価格高騰の構造的問題 ()