- 小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)とはどんな人物?なぜ『逆賊』と呼ばれたのか
- 勝海舟のライバル?小栗忠順の知られざる功績と近代化政策
- 小栗忠順はなぜ処刑された?明治新政府が恐れた『もう一つの歴史』
- 松坂桃李が演じる小栗忠順!大河ドラマ初主演への意気込み
- 『逆賊の幕臣』の見どころと放送情報 - 安達奈緒子脚本家が描く幕末の裏側
- まとめ:歴史の闇から蘇る「明治の父」
みなさん、歴史の授業で「小栗忠順」って名前、聞いたことありますか?ほとんどの人は「え?誰それ?」って感じだと思います。
でも2027年、この知られざる幕末の天才が大河ドラマの主人公になるんです!
NHKが3月3日に発表した2027年の大河ドラマ「逆賊の幕臣」では、松坂桃李さんがこの謎の人物・小栗忠順を演じることになりました。
「逆賊」って、国を裏切った罪人国家に対して反逆罪を犯した人物という意味。
なのに大河ドラマの主人公?そこに超大きな謎があるんです✨
もし小栗忠順が歴史から消されずに生きていたら、日本の近代化はもっと違った形になっていたかもしれない…。
なぜ彼は「明治の父」と称えられながら、「逆賊」として処刑されなければならなかったのか?
その謎に迫る大河ドラマが2027年に始まります!
小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)とはどんな人物?なぜ『逆賊』と呼ばれたのか
「小栗上野介忠順」って、名前からして難しそうですよね。
読み方は「おぐりこうずけのすけただまさ」。
に江戸の神田で生まれた江戸幕府の武士さんです。
でも普通の武士じゃなくて、超エリート!
2500石という、かなりの大身の旗本将軍に直属する武士の家に生まれ、天才的な頭脳を持っていたと言われています。
特に面白いのは、武士なのに「お金のこと」に詳しかったこと!
当時の武士って「金勘定は商人に任せておけ」みたいな人が多かった時代に、小栗は数字に強くて経済感覚バツグン。
だから何度も「勘定奉行幕府の財務大臣のような役職」(今でいう財務大臣みたいな役職)を務めたんです。
小栗忠順の変わった性格とオタク気質
小栗忠順は、めちゃくちゃ変わった性格の持ち主だったみたい。
こんなエピソードが残っています:
- 上司に遠慮なく意見→辞職→呼び戻されるを70回も繰り返した!
現代の会社で考えると絶対無理ですよね😱 でも実力があったから結局いつも呼び戻されたんだとか。
- 花見に行っても花より治水について語る
友達と隅田川の花見に行ったのに、桜や酒には目もくれず「この川の堤防はこう改修すべき」とずっと語り続けて周りをあきれさせたとか。今でいう完全なオタク気質ですね🌸
一見すると「空気読めない人」に見えますが、実は国のことを真剣に考えていた結果なんですよね。
なぜ「逆賊」と呼ばれたのか
小栗忠順は、江戸幕府が倒れて明治時代になると、新政府から「逆賊」(国を裏切った人)と見なされ処刑されてしまいました。
でもなぜ?実は彼の功績を見ると、むしろ日本の近代化に大きく貢献した人だったんです。
その理由についてはっきりとした史料は少ないのですが、新政府にとって小栗の存在や知識が「危険」と判断された可能性があると言われています。
また、「徳川埋蔵金」の隠し場所を知っていたという説もあるんです💰
ドラマではこの謎に迫る展開になりそうですね!
では次に、小栗忠順の活躍や功績について見ていきましょう。
勝海舟のライバル?小栗忠順の知られざる功績と近代化政策
「勝海舟」という名前は知っている人も多いと思います。
「幕末の英雄」として有名ですよね。
実は小栗忠順は、この勝海舟のライバルだったと言われているんです!
両者の対比がとても面白い:
- 小栗→堅物のエリートで正面から物事に取り組む
- 勝→人たらしの叩き上げでしたたかに立ち回る
性格は真逆だけど、二人とも日本の未来を真剣に考える「開明派」だったところが共通しています。
ちなみに勝海舟は小栗のことをあまり好きじゃなかったみたいですね😅
日本初の遣米使節団で見た西洋文明
小栗忠順は、日本で初めての遣米使節団アメリカに派遣された日本の外交団のメンバーとしてアメリカに渡りました。
当時の日本人にとって、アメリカなんて別世界!
小栗はそこで進んだ技術や制度を目の当たりにして、「日本もこうならなきゃ!」と強く思ったようです。
ここで面白いエピソード!
小栗はアメリカの船に乗って渡米したんですが、同時期に日本の船「咸臨丸(かんりんまる)」で渡米しようとしていた勝海舟は、船酔いで船室から出られず、指揮権をアメリカ人に譲るという屈辱を味わったとか。
でも後の歴史では「咸臨丸の偉業」のほうが有名になっています。
これも小栗が「逆賊」とされて歴史から消されたことの影響かもしれませんね。
小栗忠順の近代化政策って何?
小栗忠順は、西洋から帰ってきた後、日本をどんどん近代的な国にしようと色々な改革を進めました:
- 軍隊の改革(西洋式の近代的な軍隊づくり)
- 近代的な工場(造船所や製鉄所)の建設
- 日本初の株式会社を設立
特にすごいのは、当時の日本にはなかった「会社」という仕組みを作ったこと!
みなさんが知っている会社の原型はここから始まったんです。
「明治政府の近代化政策のほとんどは小栗の真似だった」と、明治の政治家・大隈重信が語ったという話も残っています。
このことを考えると、なぜ小栗が処刑されなければならなかったのか、ますます謎が深まりますよね。
次はその謎に迫ってみましょう!
小栗忠順はなぜ処刑された?明治新政府が恐れた『もう一つの歴史』
歴史は「勝者」が書くものだという言葉があります。
明治維新で勝ったのは薩長を中心とする明治新政府側。
だから「古い幕府が倒れて新しい明治政府ができた」という歴史観が広まりました。
でも実は、幕府の中にも小栗忠順のような先進的な考えを持つ人がいて、すでに近代化を進めていたんです。
もし幕府側が歴史の主役になっていたら、小栗は「日本近代化の父」として歴史に名を残していたかもしれません。
処刑の謎と徳川埋蔵金伝説
小栗忠順が処刑された理由については、いくつかの説があります:
- 政治的対立:明治新政府にとって、幕府のエリートで知識も人脈もある小栗は「危険人物」だった
- 埋蔵金伝説:徳川家の財宝の隠し場所を知っていたから殺された
- 改革への抵抗:小栗の進めた改革に反対する勢力が多かった
真相はわかりませんが、ドラマ「逆賊の幕臣」では、この謎に迫る展開が期待できそうですね!
安達奈緒子さんも脚本家としての思いを語る中で「小栗を知れば知るほど彼の死が悔しい」「その死には謎があります」と述べています。
現代と重なる幕末の情勢
実は幕末の時代って、今の世の中とすごく似ているんです:
- グローバル経済に巻き込まれて物価高に苦しむ
- 嘘も含めたさまざまな情報が広まって社会が分断される
- 大国同士の争いに巻き込まれそうになる
「明日どうなるかわからない不確実な時代」というのは、まさに今の私たちの感覚と同じですよね。
そんな中で未来を切り開こうとした小栗忠順の姿には、現代を生きる私たちへのヒントがあるのかもしれません。
それでは次に、そんな小栗忠順を演じる松坂桃李さんについてご紹介します!
松坂桃李が演じる小栗忠順!大河ドラマ初主演への意気込み
松坂桃李さんといえば、今やトップ俳優のひとりですよね!
数々のドラマ・映画で活躍する彼が、ついに大河ドラマで主演を務めることになりました🎉
実は松坂さん、大河ドラマへの出演は今回が3回目。
過去には「軍師官兵衛」()「いだてん〜東京オリムピック噺〜」()に出演していますが、主演は今回が初めてなんです!
松坂桃李さんの大河主演への意気込み
発表記者会見で松坂さんは「経験や知識、全ての引き出しを開けて、この作品に注ぎ込みたい」「30代最後の作品にしようと思う」と意気込みを語っていました。
さらに「幕臣側ということで、新たな幕末の魅力を伝えることができるんじゃないかと思う」とも。
松坂さんが演じる小栗忠順は、エリート官僚でありながらちょっと空気が読めないオタク気質という、独特の魅力を持つキャラクター。
松坂さんの柔らかな雰囲気と知的な印象が、小栗忠順のキャラクターにどう息を吹き込むのか今から楽しみですね!
安達奈緒子さんは「松坂桃李さんはまさにそんな高潔さをまとう方です。
小栗がどんな人だったかを想像するとき、勝手ながら姿がピタリと重なります」と語っています。
この言葉からも、松坂さんが小栗忠順役にぴったりだということがわかりますね。
では最後に、大河ドラマ「逆賊の幕臣」の見どころと放送情報をまとめてみましょう。
『逆賊の幕臣』の見どころと放送情報 - 安達奈緒子脚本家が描く幕末の裏側
大河ドラマ「逆賊の幕臣」の最大の見どころは、これまであまり描かれてこなかった「幕府側から見た幕末」という視点です!
安達奈緒子脚本家の熱い思い
脚本を担当するのは、「おかえりモネ」「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子さん。
大河ドラマの脚本は今回が初挑戦となります。
安達さんは「幕末を書く機会をいただきました。
幸甚とはまさにこのことです」と喜びを表現。
さらに「忠順という、天才でありながら非常にチャーミングであったであろう人物の目から、もう一つの歴史を見てみたい」と語っています。
『逆賊の幕臣』の見どころ
ドラマの見どころは以下のようなポイント:
- 幕末の裏側:表の歴史ではなく、その裏で起きていた政治的駆け引きを描く
- 小栗と勝の関係:対照的な二人の関係性の変化
- 処刑の謎:なぜ小栗が「逆賊」として処刑されなければならなかったのか
- 現代との共通点:幕末と現代の類似点から見えてくるもの
放送情報
- 放送開始:
- から(第66作目の大河ドラマ)
- 撮影開始:
- 頃にクランクイン予定
- 脚本:
- 安達奈緒子
- 制作統括:
- 勝田夏子
- 演出:
- 西村武五郎