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【過去最大】日産が7500億円の最終赤字に陥った決定的な3つの理由と再建への道

日産自動車が2025年3月期に過去最大となる7500億円の最終赤字を計上する見通しを発表しました。



当初予想の800億円から大幅に悪化し、市場に衝撃が広がっています。

あなたは日産の赤字問題について詳しく知りたいと思いませんか?

この記事では、日産の赤字の全容とその原因、そして再建への道筋を徹底解説します。



日産

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📊 日産7500億円赤字の全容 - 過去最大の赤字はなぜ起きたのか

あなたは日産の赤字がどれほど深刻か知っていますか?

実は当初予想をはるかに超える事態になっているのです。



日産自動車は2025年3月期の最終赤字が最大7500億円になる見通しを発表しました。

この赤字額は比較可能な1986年3月期以降で過去最大となります。



ℹ️ 最終赤字とは?

最終赤字(当期純損失)とは、企業が一事業年度に計上する収益から全てのコスト(原価、販管費、金融費用、税金など)を差し引いた最終的な損失のことです。

企業の経営活動の最終的な成果を示す指標で、会社の真の収益力を反映します。

日経新聞によると、当初予想は800億円の赤字でしたが、わずか2か月余りで予想の9倍以上に赤字が拡大したのです。



なぜこれほどの変化が起きたのでしょうか?



主な原因は以下の2点です:

 

  • リストラ費用の計上:600億円以上
  • 減損損失の計上:5000億円以上

 

特に減損損失とは、日本や北米、欧州などの生産設備の価値を低く見直す会計処理です。

つまり「この工場はもう以前ほど稼げない」と認めたということです。



⚠️ 過去最悪の赤字額を上回る

日産の過去最悪の赤字額は2000年3月期の6843億円でした。

今回はこれを上回る見通しで、創業以来の危機的状況と言えます。

さらに配当もゼロ(前期は15円)となり、無配に転落します。

株主にとっても厳しい決断です。



ではなぜ日産はここまで追い込まれたのでしょうか?

次のセクションで意外な真の原因を探っていきましょう。



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🔍 日産赤字の意外な本当の原因 - 北米市場の失敗とEV戦略のミス

実は日産の赤字の根本には、他の日本メーカーにはない独自の問題があります。

それが意外なことに「売れる車がない」という単純明快な事実なのです。



特に北米市場での失敗が深刻です。

多くの消費者が求めるハイブリッド車(HV)のラインナップがほぼ皆無で、競合他社と比べて大きく出遅れています。



トヨタやホンダとの決定的な違いは何でしょうか?



それはこの市場動向への対応力です。

アメリカでは環境意識の高まりからEV化が進んでいましたが、充電設備の不足などから最近はHVの人気が再燃しています。



AUTOCAR JAPANによると、内田社長は「新型キックスなど新車に対して好評を得ている反面、主力製品でハイブリッド車がなく、インセンティブ(販売奨励金)の負担が増えた」と説明しています。



日産はこの流れに乗り遅れ、代わりに次のような問題が発生しました:

 

  • 不人気な車を売るための販売奨励金(値引き費用)が増加
  • 米国での販売奨励金は欧州の3倍近い(1004億円 対 362億円)
  • 「安い車」というブランドイメージの低下

 

「顧客ニーズに応える商品をタイムリーに提供できていないことも課題」(内田誠社長)

中国市場でも同様に、急速なEV化の流れに対応できず、BYDなどの現地メーカーに大きく水をあけられています。



これらの問題は一朝一夕で起きたわけではありません。

日経クロステックによると、実はゴーン元会長時代から続く「薄利多売」の販売戦略が長期的な商品開発を犠牲にした結果とも考えられます。



💡 専門家の分析

世界的に見て、これは売れるなと思えるクルマがほぼない。

フルモデルチェンジまでの期間が長い、いわゆる車齢の長いクルマばかりで特徴に欠ける」

(元トヨタの技術者でA&Mコンサルト経営コンサルタントの中山聡氏)

それでは、この危機的状況から日産は立ち直れるのでしょうか?

次のセクションで再建計画を見ていきましょう。



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📈 日産の再建計画と将来性 - 7500億円赤字からの復活は可能か

あなたは日産の再建は可能だと思いますか?

実は厳しい道のりながらも、具体的な再建への道筋が示されています。



日産は大胆な構造改革を発表しました:

 

  • 全従業員の約7%にあたる9000人の人員削減
  • 世界の生産能力を20%削減
  • 固定費3000億円削減、変動費1000億円削減

 

イヴァン・エスピノーサ社長は「業績と生産に関わる資産を精査した。今後も強い意志を持って日産の再建に取り組む」とコメントしています。



💪 経営陣の意識改革

役員の意識改革も進行中で、内田社長は11月から報酬を半額返上するなど、経営陣も痛みを分かち合う姿勢を示しています。

東京新聞によると、昨年度6億5700万円の役員報酬を得ていた内田社長は今月から報酬を半額返上するという方針です。



⚠️ 外部環境の変化も影響

米国トランプ政権の関税政策も日産の業績に影響しています。

このような外部要因に耐えられる収益構造への転換が急務です。

再建において最大の課題は「北米市場でのHV車種の早期投入」です。

しかし、新型車の開発には通常3-5年かかるため、短期的な業績回復は難しいでしょう。



それでも日産に復活の可能性はあるのでしょうか?



一方で、日産には優れた技術力があります。

e-POWERなど独自技術を活かした商品開発が進めば、中長期的な復活の可能性は十分あると考えられます。



2026年度までに年間販売350万台レベルで配当や成長投資を継続可能な収益構造を目指す計画です。

この目標達成が日産復活の鍵となるでしょう。



日産の状況について、株主や消費者はどのような反応を示しているのでしょうか?

次のセクションでは、世間の声を見ていきましょう。



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💬 株主・消費者の厳しい声 - 高額役員報酬への批判

日産の大幅赤字発表を受け、株主や消費者からは厳しい声が相次いでいます。

特に批判が集中しているのが役員報酬の高さです。



Yahoo!ニュースのコメント欄では「役員報酬を削減や社外取締役員や社内取締役員を削減しないと経営破綻を真似かねない。工場の社員をリストラするより取締役員を削減が最大のテーマだと想う」との声が多くの支持を集めています。



⚠️ 驚くべき役員報酬の実態

驚くべきことに、日産の2024年3月期の役員報酬総額は約29.3億円にも達し、これはホンダの約17.9億円の約1.6倍です。

特に内田誠社長は6億5700万円、CFOのスティーブン・マー氏は6億7600万円という高額報酬を得ていました。

過去最大の赤字予想にもかかわらず、経営トップがこれほどの報酬を得ていることについて、あなたはどう思いますか?



コメント欄では「これで役員報酬バンバン取るとか頭おかしいよな」「赤字ならむしろ報酬全額返納すべき」との厳しい意見が多数見られます。



消費者からも厳しい声が上がっています:

 

  • 「かつてはスカイラインを始め、180やシルビア、パルサーGTなど憧れの名車ばかりだったあの日産の末路がこれとは寂しい限り」
  • 「現状の日産には購買意欲をそそられるような魅力的な車が無く、購入時の選択肢に入りません」

 

実際、文春オンラインの報道によると、日産の2024年の第1四半期(4〜6月期)決算では、営業利益が前年同期比99%減のわずか10億円にまで落ち込み、これは役員2名の年間報酬総額を下回る水準でした。



一方で冷静な分析を示す声もあります:



「目の前は苦しくても、将来への投資を容易にカットすると、日産みたいになる。多くの日本製造業企業は、これまで将来への投資をカットしてきた。その結果が今出ているような気がする」

では、これからの日産はどうなるのでしょうか?

最後に全体をまとめ、今後の展望について考えてみましょう。



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💡 まとめ - 日産再建への課題と展望

日産の7500億円という過去最大の赤字について、主な要点をまとめます:

 

  • 赤字の主因:リストラ費用と減損損失の計上
  • 根本的な問題:北米市場でのHV不在、販売奨励金の増加
  • 課題:魅力的な車種の開発と市場ニーズへの対応力強化
  • 株主・消費者の声:高額役員報酬への批判、魅力的な車種不足への失望
  • 見通し:短期的には厳しいが技術力を活かした中長期的な回復の可能性あり

 

📅 今後の展開

5月13日には2025年3月期の決算が正式に発表される予定です。

日産がこの危機をどう乗り切るのか、引き続き注目していきましょう。

あなたは日産の再建計画についてどう思いますか?

技術力を活かした復活は可能だと思いますか?

よくある質問

Q: なぜ日産だけがここまで大きな赤字になってしまったのですか?
A: 日産の大きな赤字の根本原因は、北米市場でのハイブリッド車不在、販売奨励金の増加、中国市場でのEV競争の遅れなど複合的な要因があります。他の日本メーカーと比べて市場ニーズへの対応が遅れたことが大きく影響しています。

Q: 日産の7500億円の赤字のうち、減損損失とは具体的に何ですか?
A: 減損損失とは、保有する生産設備などの資産価値を実際の収益力に合わせて下方修正する会計処理のことです。日産の場合、日本や北米、欧州などの生産設備の価値を5000億円以上下げる必要があると判断し、これが赤字の主要因となっています。

Q: 日産は以前と比べて何が変わったのでしょうか?
A: かつて「技術の日産」と呼ばれ、スカイラインやシルビアなど人気車種を多数持っていた日産ですが、近年はゴーン元会長時代からの「薄利多売」戦略が長期的な商品開発を犠牲にした結果、魅力的な新車種の投入が遅れています。現在の市場ニーズに合った車種の不足が大きな変化点です。

Q: 北米市場でハイブリッド車に強い他メーカーと比べて日産の弱みは何ですか?
A: 日産の北米市場での最大の弱みは、トヨタやホンダが強みを持つハイブリッド車ラインナップの不足です。日産のe-POWERというハイブリッドシステムはありますが、北米市場での展開が遅れています。その結果、販売促進のための値引きコストが増大し、収益性が大きく損なわれています。

Q: 現在の日産の業績悪化は一時的なものでしょうか、それとも構造的な問題でしょうか?
A: 残念ながら、日産の業績悪化は一時的な問題ではなく構造的な課題によるものと考えられます。市場ニーズへの対応の遅れ、商品力の低下、過剰な生産能力など、複合的な問題が長期間にわたって蓄積されてきた結果です。そのため、構造改革による抜本的な解決が必要とされています。

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