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日本空港ビルデング会長・社長辞任の理由は古賀誠長男への2億円利益供与

日本空港ビルデング会長と社長が突然辞任。古賀誠元自民党幹事長の長男企業への2億円利益供与疑惑が浮上し、衝撃が走っています。

この記事を読むと、空港ビル幹部辞任の理由、利益供与の実態、そして政治家と企業の癒着構造の全貌がわかります。

利用者として知っておくべき空港利権の裏側を解説します。

 

羽田空港ターミナルビル外観

羽田空港ターミナルビル外観


 

🔍 日本空港ビルデング会長・社長の突然辞任とは

東証プライム上場の「日本空港ビルデング」で大きな動きがありました。

鷹城勲会長(81)と横田信秋社長(73)が5月9日付で突然辞任したのです。

なぜ、このタイミングで二人が同時に辞任することになったのでしょうか?

実は、同社の子会社が古賀誠元自民党幹事長の長男が経営するコンサルティング会社に不透明な支払いをしていた疑惑が明るみに出たのです。

内部調査の結果を受けての引責辞任と見られています。

⭐ 辞任した二人のプロフィール

  • 鷹城勲会長:1943年生まれの81歳。愛媛県出身で青山学院大学卒業後、日本空港ビルデングに入社。2016年から会長兼CEOを務めていた。
  • 横田信秋社長:73歳。鷹城氏が会長になった2016年に社長に就任。

意外なことに、高齢でありながら重要ポストに長く居続けていた点が注目されます。

一般企業と比べると、空港関連企業では高齢の役員が多い傾向があります。

 

 

 

空港ビジネスでは、政治との関係性が重視される背景があるのかもしれません。

次のセクションでは、問題となった利益供与の実態に迫ります。👇

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💰 マッサージチェア事業と古賀誠元幹事長長男への利益供与の実態

あなたは空港でマッサージチェアを利用したことがありますか?

実はこのマッサージチェア事業が今回の問題の中心にあったのです。

日本空港ビルデングの100%子会社「ビッグウイング」は、羽田空港内に設置するコイン式マッサージチェア事業を運営していました。

この事業運営を巡って不透明な資金の流れが発覚したのです。

驚くべきことに、業務実態のないコンサルティング会社に多額の資金が流れていました。

⚠️ 問題の流れを整理

  1. 1 ビッグウイングは古賀誠元幹事長の長男が代表を務めるコンサル会社「アネスト」に業務委託費として約1億円を支払っていた
  2. 2 実際の業務はアネストの下請け健康機器販売会社が行っていた
  3. 3 東京国税局が「業務実態がない」として約1億円の所得隠しを指摘
  4. 4 指摘後も契約形態を変更して支払いを継続し、総額約2億円に達した疑い

なぜこのような不透明な取引が続いていたのでしょうか?

 

 

 

関係者によると、当初マッサージチェア事業への参入時、空港ビル側は難色を示していました。

しかし、古賀氏長男のコンサル会社が間に入る場合、話がまとまったとされています。

言い換えれば、政治家の影響力を利用して参入障壁を突破したと考えられるのです。

一度できた利権構造はその後も維持され、長期間にわたって支払いが続いたと見られています。

それでは次に、この問題の中心人物である古賀誠元幹事長と長男について詳しく見ていきましょう。👇

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👨‍👦 古賀誠元幹事長と長男の驚きの実態

古賀誠元幹事長とはいったい何者なのでしょうか?

そして息子はどのような人物なのでしょうか?

古賀誠氏は1940年生まれ、現在84歳の元政治家です。

1980年に旧福岡3区から衆議院議員に初当選し、運輸大臣(現在の国土交通大臣)、自民党幹事長などを歴任しました。

注目すべきは、古賀氏が「運輸族」と呼ばれる政治家グループの重鎮だったという点です。

運輸族とは、交通・運輸関係の政策に特に強い影響力を持つ政治家のこと。

空港行政との関わりが深かったことがわかります。

 

 

 

💡 長男の驚きの実態

息子(52)はどんな人物なのでしょうか?調査で驚きの事実が判明しました:

  • 都内の高級賃貸マンションに居住(家賃は月額160万円超とされる)
  • 高級車を所有していたとの情報も
  • 「古賀誠の長男」と記した名刺を配り、父親の影響力を利用していたという証言も
「父の威を借りて仕事をする息子のことを、父の誠氏も容認している印象を受けていました」(空港問題に詳しいノンフィクション作家)

このように、親の影響力を利用した「七光り商法」で利益を得ていた可能性が指摘されています。

さらに報道によれば、政界にも一定の影響力を持っていたとされ、かつての岸田文雄首相(当時は自民党の宏池会会長)とも接点があったという情報もあります。

では次に、この問題が発覚した経緯と空港ビル側の対応について見ていきましょう。👇

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📋 国税局の指摘と空港ビル側の対応

今回の問題はどのように発覚し、空港ビル側はどう対応したのでしょうか?

時系列で確認してみましょう。

発端は東京国税局の税務調査でした。

国税局はビッグウイング社に対し、2016年3月期までの5年間で約1億円の所得隠しを指摘しました。

重加算税を含む追徴税額は約3000万円に上ったとされています。

これに対しビッグウイング社は修正申告して納税。

しかし、その後も支払い方法を変更して古賀氏長男のコンサル会社への支払いを続けていたと報じられています。

 

 

 

💡 意外な事実: 空港ビル側も、この関係に悩んでいた形跡があります

  • 健康機器販売会社との契約終了後、別の会社と契約する際に「古賀氏長男との関係を断ち切りたい」と説明していたことが判明
  • しかし長男側からは支払い要求が続いていたとされる
  • 2021年には「金銭の支払いを迫られている」と説明していたとの情報も

調査結果を受け、日本空港ビルデングは5月9日夕に調査結果を公表する予定です。

すでに監査等委員会(社外取締役のみで構成)が主体となって事実関係を調査していました。

国土交通省も空港ビル社に報告を求めており、この問題を重視していることがわかります。

ビル会社側も「引責」という形で会長と社長が辞任する事態に発展したわけですが、これで問題が解決するのでしょうか?

最後に、この問題から見えてきた構造的な課題について考えてみましょう。👇

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📝 まとめ

日本空港ビルデング会長と社長の辞任から見えてきた問題点をまとめましょう。

  • 日本空港ビルデングの子会社が古賀誠元幹事長の長男企業に約2億円の不透明な支払い
  • 国税局から「業務実態なし」と指摘されるも支払いが継続されていた実態
  • 政治家の影響力を利用した親子の「七光り商法」の存在
  • 空港ビル側も関係解消を望みながら支払いを続けざるを得なかった可能性

これらの事実から見えてくるのは、半官半民の空港運営会社と政治家の癒着構造です。

あなたが空港を利用するたびに支払う施設利用料の一部が、このような形で使われていた可能性があります。

今回の辞任劇は「トカゲのしっぽ切り」で終わるのか、それとも抜本的な改革につながるのか、注目されます。

空港運営の透明性確保と利用者本位のサービス提供という観点から、この問題をどう考えますか?

あなたの意見をコメント欄でぜひ聞かせてください。

 

 

 

💬 よくある質問

Q: なぜ日本空港ビルデングの会長と社長は辞任したのですか?
A: 子会社「ビッグウイング」が古賀誠元自民党幹事長の長男企業への不透明な支払い(総額約2億円)が明らかになり、内部調査の結果を受けて引責辞任したものです。東京国税局からは「業務実態がない」と指摘されていました。

Q: 古賀誠元幹事長の長男のコンサル会社は、その後どうなったのでしょうか?
A: 国税局の指摘後も、契約形態を変更した形で支払いが継続されていました。空港ビル側は「関係を断ち切りたい」と考えていたものの、長男側からの支払い要求が続いていたとされています。結果として、総額約2億円に達する不透明な支払いが行われたようです。

Q: 空港のマッサージチェア事業の場合、どのような利権構造があったのですか?
A: 当初、健康機器販売会社が事業参入を希望した際、空港ビル側は難色を示していましたが、政治力のある古賀誠元幹事長の長男のコンサル会社が間に入ることで事業参入が実現。その後、実際の業務はほぼ販売会社が行っていたにもかかわらず、コンサル会社に多額の資金が流れる構造が続いていました。

Q: 半官半民の空港会社ではなぜ政治家との癒着が起きやすいと考えられますか?
A: 空港は国有地を使用する公共性の高い事業であり、認可や規制が多く政治的影響を受けやすい環境にあります。また、「運輸族」と呼ばれる交通・運輸関係の政策に強い影響力を持つ政治家グループの存在も一因です。空港関連企業には天下りや政治的コネクションを持つ人材が多く、利権構造が生まれやすい土壌があると指摘されています。

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