業界最大手の脱毛サロン「ミュゼプラチナム」に、債権者が破産を申し立てる準備に入った。
給与未払いと前払い金問題で混乱が深まる。
この記事を読むと、ミュゼプラチナムの現状と利用者が取るべき対応方法がわかります。
2025年5月15日、脱毛サロン最大手のミュゼプラチナムに関する衝撃的なニュースが飛び込んできました。
なんと債権者が破産を申し立てる準備に入っているんです。
あなたも「えっ、業界最大手がなぜ？」と思われたのではないでしょうか。
実は、ミュゼプラチナムは社会保険料の滞納・従業員への給与未払い・利用者からの返金要求という3つの重大問題に直面しているのです。
✅ ミュゼプラチナムとは？国内最大手の脱毛サロンが危機に
ミュゼプラチナムは、エステティックサロンを中心とする美容関連事業を展開する国内最大手の脱毛サロンです。
全国に約170店舗を構え、多くの女性に愛されてきました。
実は、ミュゼプラチナムは過去3回も運営会社が変更されているという異例の経営変遷をたどっています。
東京商工リサーチの2024年12月の報道によると、2024年9月には前身企業から会社分割の形でMPH（株）が設立され、現在の運営を担っています。
- 2002年：ジンコーポレーションが「ミュゼプラチナム」をスタート
- 2015年：RVHが事業を譲受
- 2023年：船井電機の傘下に
- 2024年：MPH（株）が運営（現在）
度重なる経営者交代が、現在の経営不安定化の一因と考えられます。
このような頻繁な変更は、経営の継続性や従業員の士気にも影響を与えているのです。
💥 なぜ債権者が破産申し立てをするのか？3つの重大問題
通常、破産申し立ては経営者が行うものですが、今回は債権者による申し立てという珍しいケースです。
なぜこのような事態になったのでしょうか？
1. 社会保険料の滞納による差押え
東京商工リサーチによると、分割前の法人が残した社会保険料の滞納により、差押えが表面化しています。
社会保険庁との見解の相違があったようですが、結果的に深刻な資金繰り悪化を招きました。
2. 従業員への給与遅配
従業員への給料の支払いが滞り、多くのスタッフが生活に困窮している状況です。
給与は労働の対価として最優先で支払われるべきものですが、それが守られていません。
3. 利用者からの返金要求
施術料を前払いした利用者の一部が返金を求めています。
「未消化役務」つまり、お金は払ったけどまだ施術を受けていない分が大量に残っているのです。
⚠️ コメント欄では「資金繰りの悪化を認識しながら新規契約を続けていたとすれば、刑法246条の詐欺罪に該当する可能性もある」という意見も出ています。
😢 従業員の悲痛な現状と社長の問題発言
給与未払いの具体的な状況を見てみましょう。
関西テレビ放送の2025年4月の報道によれば、従業員の証言として、12月は本来20万円近く振り込まれるはずが、実際には11万円しか支払われなかったそうです。
「会社の未払いがあって、もう無理だなと思って一人暮らしをやめた」
という声も。
シングルマザーとして働く女性スタッフも多く、家賃やクレジットカード、奨学金の支払いに困っている若い社員もいるといいます。
これは従業員説明会での社長の発言です。
経営陣が従業員に責任転嫁するという、企業倫理が問われる異常な状況が生まれています。
労働基準法違反の可能性もあり、従業員の士気は著しく低下しているようです。
このような態度では、従業員との信頼関係は完全に崩壊してしまいますね。
🔄 利用者への影響－前払い金は返金されるのか
ミュゼプラチナムを利用している方にとって最も気になるのは、前払いした施術料金が返金されるかどうかでしょう。
残念ながら、一般的に会社が破産した場合の返金率は極めて低くなります。
しかし、あきらめる前に以下の対応を検討してください。
返金を求めるための3つの方法
1. 破産管財人への債権届出
- 破産手続きが開始されたら、債権届出を行います
- 期限内に提出することが重要です
2. クレジットカード会社への相談
- 支払い停止の抗弁権を行使できる可能性があります
- 弁護士の橋下徹氏によると「これから払う分については基本的には拒絶できる」とのこと
3. 弁護士への相談
- 個別の状況に応じた最適な対応を教えてもらえます
- 集団訴訟の可能性も検討できます
💡 クレジットカードで支払っている場合は、まずカード会社に連絡しましょう。
既に支払った分の返金は難しくても、これからの支払いは止められる可能性があります。
📊 まとめ－脱毛業界全体の構造的問題と今後の展開
ミュゼプラチナムの問題は氷山の一角かもしれません。
東京商工リサーチによると、2024年の脱毛サロン倒産は16件と過去最多を更新しました。
脱毛業界が抱える構造的問題
- 前払い金ビジネスモデルのリスク
- 激しい価格競争による利益率の低下
- 莫大な広告費と固定費の負担
- 新規参入の増加による顧客獲得競争
この業界全体の問題を解決するには、利用者保護の仕組み作りが急務です。
前払い金の保全措置や、都度払い制度の推進などが必要でしょう。
最後に、この記事の要点をまとめます：
- ミュゼプラチナムは債権者から破産申し立てを受ける可能性
- 社会保険料滞納・給与未払い・前払い金問題の3つが原因
- 利用者は速やかにクレジット会社への連絡を
- 脱毛業界全体で前払い金ビジネスモデルの見直しが必要
- 倒産リスクを避けるため、都度払い可能なサロン選びも検討を
あなたは脱毛サロンを選ぶ際、何を最も重視しますか？
価格だけでなく、経営の安定性も考慮すべき時代になったのかもしれませんね。
よくある質問
Q: なぜミュゼプラチナムは債権者から破産申し立てされるのですか？
A: 社会保険料の滞納、従業員への給与未払い、利用者からの前払い金返金要求という3つの重大問題が原因です。特に前身企業から残された社会保険料の滞納による差押えが資金繰りを悪化させたと考えられます。
Q: ミュゼプラチナムに前払いした料金は返金されますか？
A: 破産した場合の返金率は一般的に極めて低くなります。ただし、クレジットカード払いの場合は「支払い停止の抗弁権」を行使できる可能性があるので、まずはカード会社に相談することをおすすめします。
Q: 現在の従業員の給与支払いはどうなっていますか？
A: 従業員の証言によると、2024年12月から給与の遅配が発生しており、本来20万円近くの給与が11万円しか支払われていない状況です。3ヶ月連続で給与の遅配が続いているとの報告があります。
Q: 雨の日でもミュゼプラチナムの店舗は営業していますか？
A: 2025年3月22日から全店舗が一時休業しています。営業再開の見込みは立っていません。天候に関わらず、現在は全店舗が閉鎖されている状態です。
Q: 以前と比べて脱毛業界の倒産は増えていますか？
A: はい、大幅に増加しています。東京商工リサーチによると、2024年の脱毛サロン倒産は16件と過去最多を更新しました。前払い金ビジネスモデルのリスクや激しい価格競争が主な原因とされています。
Q: 初心者でも脱毛サロンの倒産リスクを見極める方法はありますか？
A: 倒産リスクを完全に見極めることは難しいですが、都度払い可能なサロンを選ぶ、経営会社の変更履歴を確認する、前払い金額を最小限にする、口コミで給与未払いなどの情報がないか確認するなどの方法があります。
参考情報
- 東京商工リサーチ: 「脱毛サロン「ミュゼプラチナム」、債権者が破産申し立てへ」 ()
- 関西テレビ放送: 「『皆さんにも責任がある』社長の言葉に従業員が怒り心頭 ミュゼ給与未払い問題」 ()
- 東京商工リサーチ: 「2024年脱毛サロン倒産状況、過去最多の16件」 ()
