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橋幸夫、アルツハイマー型認知症を公表「最後まで歌いたい」

 

橋幸夫(82)がアルツハイマー型認知症を公表しました。

「歌手として最後までやり遂げたい」という強い希望を夢グループが全力サポート。

この記事では橋幸夫さんの診断から現在の状況、そして今後の活動方針までをわかりやすく解説します。

さらに、アルツハイマー型認知症と共に生きる道を模索する姿から、私たちが学べることも紹介していきます。

 

 

橋幸夫

橋幸夫


 

 

 

✅ 橋幸夫のアルツハイマー型認知症診断とは〜進行の経緯と現状

橋幸夫さんは2022年12月に軽度のアルツハイマー型認知症と診断されていました。

その後、失見当識(時間や場所がわからなくなる症状)が進行し、2023年12月には中等度のアルツハイマー型認知症と診断されています。

さらに「陳旧性脳梗塞」も明らかになりました。

昨年8月から始まった夢グループの20周年記念全国公演には、医師の指導のもとステージに立ち続けてきました。

⚠️ 実は最近になって症状が進行し、公演に影響が出るようになったようです。

夢グループの石田重廣社長によると、同社の20周年コンサートで「10秒立たずして『20周年おめでとうございます』と繰り返した」ことで異変を感じたといいます。

「ここ最近の本人の様子をみますと、お客様に100%お楽しみいただけるステージをお届けできる状態ではないと思われたため、橋本人と今後の活動について話し合いました」(石田社長)

興味深いのは、歌に関する能力の変化です。

当初は「歌はしっかり歌えた」そうですが、今年1月頃からは「歌も忘れ始めた」と説明されています。

しかし関係者によると「声は全くもって衰えていない。音程は違わない」とのこと。

💡 最近の症状の特徴として、「音楽が流れると元の橋幸夫さんに戻る」という現象も報告されています。

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では、なぜ橋さんは引退ではなく活動継続を選んだのでしょうか?

次のセクションで詳しく見ていきましょう。

 

 

 

✅ アルツハイマー型認知症とは〜症状と最新治療法

アルツハイマー型認知症は、脳の一部が縮んでいくことによって、もの忘れなどの症状が生じる病気です。

認知症の中で最も多いタイプで、全体の60〜70%を占めるとされています。

初期症状は物忘れから始まり、次第に日常生活に支障が出るようになります。

時間や場所がわからなくなったり(失見当識)、同じことを何度も言ったり、慣れた作業ができなくなったりするのが特徴です。

ℹ️ アルツハイマー型認知症の主な症状

  • 最近の出来事が覚えられない
  • 同じことを何度も尋ねる
  • 適切な言葉がとっさに出てこない
  • 日付や場所がわからなくなる
  • 慣れた作業ができなくなる

あなたは身近な人にこのような症状を感じたことはありませんか?

早期発見が重要なので、心配な場合は専門医への相談をおすすめします。

現在、アルツハイマー型認知症を完全に治す薬はありませんが、2023年に新薬「レカネマブ(商品名レケンビ)」が承認されました。

この薬はアルツハイマー病の原因とされるアミロイドβを脳から除去する働きがあります。

⚠️ ただし、すべての患者に適用できるわけではありません。

主に軽度から中等度の初期段階で効果が期待されています。

治療は2週間に1回の点滴で、副作用として脳浮腫や脳微小出血が報告されています。

医学的には、認知症は「早期発見、早期治療」が重要とされています。

症状が軽いうちに適切な治療を開始することで、進行を緩やかにすることができるのです。

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では、橋幸夫さんはこのような状況の中、どのようなサポートを受けているのでしょうか?

 

 

 

✅ 夢グループ石田社長の決断〜「希望を叶えたい」サポート体制

橋幸夫さんは数日前、石田社長に「社長、みんなに迷惑掛けているならしばらく休む。俺、分からなくなっちゃうんだ。みんなに迷惑掛けてるなら、俺休むから」と伝えたといいます。

しかし石田社長は医師の助言も踏まえ、「何もしない生活にすればあっという間にガタガタと(症状が進行)するんじゃないか」と判断。

橋さんの「歌手として最後までやり遂げたい」という強い希望を尊重する決断をしました。

💪 現在のステージサポート体制

  • MCは石田社長がサポートし進行
  • 橋さんが同じことを繰り返す場面では適切にフォロー
  • 歌唱パートに集中できる環境づくり

石田社長は「声は全くもって衰えていない。音程は違わない。そのような状況なのに音楽が流れると元の橋幸夫さんに戻る」と話しています。

「不自然な動きを理解してくれとは言いません。橋さんの歌は素晴らしいものがたくさんあります。(ステージの出来栄えは)50%、30%かもしれませんが、できるだけ(症状の進行を)食い止めることができればなと思います」

あなたはこの石田社長の判断についてどう思いますか?

本人の希望を尊重することと、視聴者への配慮のバランスは難しい問題ですね。

橋幸夫さんの「歌い続けたい」という強い意志を尊重する石田社長の姿勢からは、認知症患者の尊厳を守る新しい社会のあり方が見えてきます。

単なる「引退させる」という選択ではなく、できる限りサポートしながら本人の意思を尊重する方向性は、今後の超高齢社会のモデルケースとなるかもしれません。

❖ ❖ ❖

この石田社長の姿勢は、2024年に施行された認知症基本法の理念とも重なります。次のセクションで詳しく見てみましょう。

 

 

 

✅ 認知症患者の意向を尊重する社会へ〜2024年施行「認知症基本法」

2024年1月から「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行されました。

この法律の基本理念には「認知症の人の意向を十分に尊重する」という文言が含まれています。

認知症と診断されても、その人の希望や意思を尊重し、できる限り自分らしく生きることを支援する社会づくりを目指しているのです。

💡 認知症になっても大切にされること

  • 本人の意向を尊重すること
  • できることややりたいことを支援すること
  • 住み慣れた地域で仲間とつながりながら暮らせること
  • 希望を持って自分らしく生活できること

精神科医や産業医からは「認知症だからといって、何も判断できない、何も感じない、何も欲求がないのではありません」との意見もあります。

橋幸夫さんの「歌手として最後までやりとげたい」という希望を尊重する石田社長の姿勢は、まさにこの新しい認知症観に沿ったものと言えるでしょう。

また、介護・暮らしジャーナリストからは「石田社長さんが橋幸夫さんの希望に寄り添っておられるようす」を評価する声も上がっています。

認知症の人が尊厳を保ちながら希望を持って暮らせる社会は、実は私たち全員の幸せにつながるものなのかもしれません。

あなたの周りに認知症の方はいますか?

もしいるなら、その方の意向をどのように尊重していますか?

❖ ❖ ❖

橋幸夫さんの事例から、認知症と共に生きることについて多くのことを学べます。最後にまとめを見ていきましょう。

 

 

 

✅ まとめ〜認知症と共に生きる選択

橋幸夫さんのアルツハイマー型認知症公表は、認知症と共に生きる姿を社会に示す重要な一歩となりました。

ここまでの内容をまとめましょう。

⭐ 重要ポイント

  • 橋幸夫さんは2022年12月に軽度、2023年12月に中等度のアルツハイマー型認知症と診断
  • 「歌手として最後までやり遂げたい」という強い希望を持ち、活動継続を決断
  • 夢グループの石田社長が全面的にサポートし、MCや進行をフォロー
  • 2024年施行の認知症基本法では「認知症の人の意向を十分に尊重する」ことを理念に掲げている
  • 認知症になっても自分らしく生きることができる社会づくりが進んでいる

橋幸夫さんの姿から、認知症と診断されても希望を持って生きること、そして周囲がその意思を尊重することの大切さを学ぶことができます。

認知症の方と接する機会があるとき、あなたならどのようなサポートを心がけますか?

その人の意向を尊重し、できることを応援する姿勢が、共に生きる社会への第一歩かもしれません。

よくある質問

Q: なぜ橋幸夫さんは引退せずに活動を続けるのですか?
A: 橋幸夫さん自身が「歌手として最後までやり遂げたい」という強い希望を持っており、夢グループの石田社長も「何もしない生活にすればあっという間に症状が進行する」と考え、医師の助言も踏まえて活動継続を支援しているためです。

Q: アルツハイマー型認知症の症状が出た場合、どのように対応すればよいのですか?
A: まずは早期に専門医を受診することが重要です。早期発見・早期治療で進行を遅らせることができます。また、本人の意向を尊重しながら、できることを続けられるよう環境を整えることも大切です。

Q: 認知症基本法の施行によって、具体的に何が変わったのですか?
A: 2024年1月に施行された認知症基本法では「認知症の人の意向を十分に尊重する」という理念が掲げられ、認知症と診断されても自分らしく生きられる社会づくりが進められています。地域での支援体制強化や啓発活動の充実などが図られています。

Q: アルツハイマー型認知症の場合、音楽の記憶や能力は保たれることがあるのでしょうか?
A: はい、橋幸夫さんの事例でも「音楽が流れると元の橋幸夫さんに戻る」と報告されているように、アルツハイマー型認知症では言語的記憶が失われても、音楽や感情に関する記憶は比較的長く保たれることがあります。これは脳の異なる領域で処理されているためと考えられています。

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