代表選手4人が一斉ボイコット!明らかになった「フェアリージャパン」強化本部長のパワハラと男性トレーナーのセクハラ疑惑の全容。
この記事でわかること
✨ 2月26日、東京・北区の国立スポーツ科学センターで衝撃的な出来事が起きました。
新体操日本代表「フェアリージャパン」の選手4人が突然練習をボイコットしたのです。
なぜ日本を代表するトップアスリートたちがこんな行動に出たのでしょうか?
その裏には、村田由香里強化本部長のパワハラ指導と男性トレーナーによるセクハラ疑惑がありました。
日本体操協会はこの事実を隠し続けていましたが、関係者への取材によって真相が明らかになりつつあります。
この記事では騒動の全容と問題点を詳しく解説します。
📌 フェアリージャパン騒動の全容―4人の代表選手が起こした前代未聞のボイコット
2月26日午前6時前、まだ朝闇の中、国立スポーツ科学センターに隣接する合宿所から4人の女性選手が静かに出ていきました。
彼女たちは17歳から25歳のトップアスリートで、ロス五輪を目指す新体操日本代表のレギュラーメンバーでした。
💡 なぜ彼女たちは練習をボイコットする行動に出たのでしょうか?
実は前夜10時半から当日朝3時半まで、約5時間にわたり体育館という"密室"で受けてきた指導について、担当外の代表コーチに涙ながらに打ち明けていたのです。
その後、朝6時過ぎの始発バスに乗って施設を離れた選手たちは、「ここ(JISS)にいるのが苦しい」という内容のメッセージを日本体操協会・新体操強化本部長の村田由香里氏に送りました。
⏰ ボイコットの時系列
- 前夜10:30~朝3:30:約5時間にわたり担当違いの代表コーチに打ち明け
- 朝6:00前:合宿所から4人が出発
- 朝6:00過ぎ:始発バスに乗って施設を離れる
- 昼まで:説得を受けJISSに戻る
これまで過酷な練習に耐え抜いてきた代表選手たちが揃って起こした行動に、関係者の間には衝撃が走りました。
次に、村田由香里強化本部長のパワハラ指導について詳しく見ていきましょう。
🔍 村田由香里強化本部長のパワハラ指導とは?選手たちの証言から明らかになった実態
村田由香里氏はシドニー、アテネ五輪の日本代表で、現在は日本体育大学准教授。
2021年11月以来、フェアリーの指導にあたってきました。
選手たちの証言によると、村田氏の指導は「本来の自分たちが強くなる、技術を向上するという目的でなく、村田氏の顔色を窺いながら萎縮した練習になっていた」というものでした。
また「その場その場で適切な指摘や寄り添った声掛けが少ない」「なぜミスしたのか、追い詰められると感じる言葉が多く大変辛かった」という声も。
ℹ️ パワハラとは何か?
スポーツ指導の場におけるパワハラとは「同じ組織で競技活動をする者に対して、組織内の優位性を背景に、指導の適正な範囲を超えて、精神的若しくは身体的な苦痛を与え、競技活動の環境を悪化させる行為」と文部科学省は定義しています。
村田氏の指導に接したことがある指導者によると、「手具を投げる演技のミスに、"ちゃんと投げなよ"という精神論になる。
技術的な原因を伝えずに怒るから、選手は硬くなって乱れる」という問題があったそうです。
過去の大会での目撃談では「マニラの国際大会で試技前に選手が叱責され手が震え、大きなミスにつながった」という証言もあります。
あなたは厳しい指導とパワハラの違いをどのように考えますか?
続いて、もうひとつの大きな問題である男性トレーナーによるセクハラ疑惑について見ていきましょう。
⚠️ 衝撃の証言―男性トレーナーによるセクハラ疑惑の詳細
ボイコットのもうひとつの理由として、男性トレーナーA氏によるセクハラの訴えがありました。
選手たちからは「トレーナーA氏の身体的なケアが不快に感じられることが多かった。
本当にこれはセクハラであると言いたい施術もあった」という声が上がっています。
⚠️ 問題となった行為の具体例
- 選手の同意を求めずにハーフトップの肩紐を外す
- 説明なく胸に触れる行為
- 腰のマッサージの際に、横からではなく選手の腰に乗る
- 不適切な接触がある施術方法
A氏本人は「事実無根である」と回答しています。
しかし、選手たちは「自分たちに関わってほしくない」と明確に伝えていました。
ℹ️ スポーツにおけるセクハラとは
「性的な言動・行動等であって、それに対する競技者の対応によって競技活動上の不利益を与え、環境を悪化させる行為」と定義されています。
スポーツ現場では身体接触が許容されているという認識から起こりやすいとされています。
スポーツ現場においてトレーナーと選手の間で、どのような対応が適切だと思いますか?
次に、この問題に対する日本体操協会の対応について見ていきましょう。
🚨 日本体操協会の不適切な対応―「身内」による聞き取りと処分の甘さ
問題発覚後の3月12日、協会はクラブや保護者向けの説明会を開催しました。
そこで明らかになったのは、選手への聞き取り方法の問題点です。
聞き取りを行なったのは男子体操の強化本部長である水鳥寿思氏と新体操のトップである橋爪みすず副会長の2人。
どちらも日本体操協会の「身内」です。
⚠️ 専門家の指摘
ハラスメント問題に詳しい佐藤倫子弁護士は「加害者と関係が近い者がヒアリングを行なうことには困難が伴います。
処分の判断をするうえでの聞き取りは、利害関係のない第三者に委ねられるべきです」と指摘しています。
協会の不適切対応が明らかになりました。
- 「身内」による聞き取り調査
- アンケートで名前記入を求め、「客観的証拠」を尋ねる
- コンプライアンス規程違反の疑い(通報義務の不履行)
- 厳重注意のみの軽い処分
説明会では藤田直志会長が管理監督責任の不備を認めて謝罪したものの、村田氏には「厳重注意」という軽い処分しか下されませんでした。
協会の「コンプライアンス規程」では、違反行為を知った「役職員」は速やかに通報しなければならないとされていますが、「役職員」である橋爪副会長は「通報する立場にない」と発言し、選手の意向を強調しました。
スポーツ界のハラスメント問題を防ぐには、どのような仕組みが必要だと思いますか?
最後に、今回の問題から見える課題と今後の展望についてまとめます。
まとめ:明らかになった問題と今後の展望
今回の新体操日本代表「フェアリージャパン」ボイコット騒動から、日本のスポーツ界における重大な問題が浮き彫りになりました。
💡 明らかになった重要ポイント
- 村田由香里強化本部長による「萎縮させる」パワハラ指導の実態
- 男性トレーナーによる同意なき身体接触などのセクハラ疑惑
- 日本体操協会による「身内」での調査と不適切な問題対応
- スポーツ界の閉鎖的組織構造がハラスメントを生み出す背景
代表に選ばれたトップアスリートたちが「ここにいるのが苦しい」と訴えるまで追い詰められたという事実は、日本スポーツ界全体の課題を示しています。
今後は外部の第三者による公正な調査と、組織全体の改革が求められるでしょう。
選手たちの勇気ある行動が、スポーツ界のハラスメント問題解決への一歩となることを期待します。
あなたの意見をお聞かせください
スポーツ指導における「厳しい指導」と「パワハラ」の線引きについて、どう思いますか?
コメント欄でぜひ意見を聞かせてください。
よくある質問
Q: なぜフェアリージャパンの選手たちはボイコットという行動に出たのですか?
A: 村田由香里強化本部長によるパワハラ指導と男性トレーナーによるセクハラ行為が主な理由です。選手たちは前夜5時間にわたり担当違いのコーチに悩みを打ち明けた後、「ここにいるのが苦しい」と伝え、ボイコット行動に踏み切りました。
Q: 村田由香里強化本部長のパワハラ指導とはどのようなものだったのでしょうか?
A: 「顔色を窺いながらの萎縮した練習」「適切な指摘や寄り添った声掛けの欠如」「追い詰めるような言葉が多い」など、技術的指導ではなく精神論による厳しい叱責が中心だったとされています。特定の選手を無視するような行為もあったと報告されています。
Q: 男性トレーナーによるセクハラ行為の内容はどのようなものだったのでしょうか?
A: 選手の同意を得ずにハーフトップの肩紐を外したり、説明なく胸に触れたりする行為があったと報告されています。また、マッサージの際に選手の腰に乗り、不適切な接触があったとされています。トレーナー本人は「事実無根」と否定しています。
Q: 日本体操協会はこの問題にどのように対応したのでしょうか?
A: 協会は「身内」である役員による聞き取り調査を行い、村田氏に「厳重注意」という軽い処分しか下しませんでした。専門家からは「利害関係のない第三者による調査が必要」との指摘があります。また、コンプライアンス規程違反の疑いもあるとされています。
Q: スポーツ指導の場合、パワハラとはどのように定義されているのでしょうか?
A: 文部科学省によれば「同じ組織で競技活動をする者に対して、組織内の優位性を背景に、指導の適正な範囲を超えて、精神的若しくは身体的な苦痛を与え、競技活動の環境を悪化させる行為」と定義されています。単なる厳しい指導とパワハラの線引きが課題となっています。
参考情報
- NEWSポストセブン: 《代表選手によるボイコット騒動の真相》新体操「フェアリージャパン」強化本部長がパワハラ指導で厳重注意 男性トレーナーによるセクハラ疑惑も ()
- 文部科学省: スポーツ指導における暴力等に関する処分基準ガイドライン(試案) ()